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耳垢の話
(1)耳垢は耳の入り口から1cmまでの範囲にでき、その奥にはできない。
(2)耳垢にはリゾチームという酵素が多く含まれており、細菌感染から耳を守る役割もある。
(3)耳垢は、外耳道(耳の穴)の古くなった皮膚。耳の奥から手前にと成長するので耳の入り口に古い皮膚がたまり耳垢となるようです。
ですから耳の奥まで掘る必要はないわけです。
ボツボツなとの皮膚疾患を見た場合
まずウイルス感染かアレルギーを考えます。ウイルス感染の場合、熱や風邪症状、リンパ節のハレなどをともなう場合が多く、皮膚のかゆみ(痛痒みはある場合も)はほとんどありません。一方アレルギーの場合はかゆみをともないます。
秋の花粉症と、意外と多い果物のアレルギー、ヒカリモノに罪はないの話
花粉症は春だけでなく秋の時期もあります。この時期から見られる花粉症はキク科のブタクサ、ヨモギが多いようです。果物で意外と多いのが桃、りんご、キウイです。
よく「さばにあたった」とか「ヒカリモノのアレルギーがある」とかいってさばや鯵が悪者にされますが、実はアレルギーの犯人でない場合がほとんど。。本当の犯人は、魚の内臓や肉にいるアニサキスという寄生虫。
このアニサキス、生きて胃の中に入り込めば、胃の壁にもぐりこみ胃に穴を開け、穴が開かないまでも胃の激痛、皮膚のアレルギーをひき起こします。死んでいてもその一部が包丁につき料理に紛れ込むと、腹痛下痢症状、全身の湿疹、かゆみで寝られないことも。。。。
「さばにあたったことがあるから」とか「ヒカリモノのアレルギーがある」と思っている方は一度アニサキスのアレルギー血液検査をお勧めします。
水痘と帯状疱疹のお話
水痘と帯状疱疹は同じウイルスによって起こります。子供のころ水痘にかかり、そのウイルスは死滅しないで神経の中にじっと潜んでいます。体力免疫力が低下するとそのウイルスが悪さをし帯状疱疹を引き起こすといわれています。
感染症の勉強会でのお話
特に興味深かったのは、「溶連菌感染症について」
溶連菌に対し、小児科領域では「ペニシリンという抗生剤2週間投与が当たり前。」でしたが、現在はセフェム系抗生物質5日投与の方が有効という話でした。
セフェム系抗生物質の話は朗報です。
サルコイドーシスという奇病の?お話
サルコイドーシスという奇病の?お話。その原因がなんとにきびの原因の{アクネ菌}???
「本当??」という驚きと懐疑心の入り交じる感想。
そういえば胃潰瘍の原因とされる「ピロリ菌」が世にでたころもそんな印象を持ちました。
勉強会での細菌学のお話
トイレの手を乾燥させるエアーシャワーの底にたまっている水は、病原菌の宝庫という恐ろしい話でした。エコのためにトイレのペーパータオルをエアーに変えようとしましたがやめました。